NEWS新着情報
【第43報】水質分析および定点観測結果
2023年7月20日
蒸気噴出について
近隣住民の皆様、関係各位に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
引き続き、一日も早い事態の全面収束に向けて全力で努めてまいります。
掘削現場内(D基地)にて発生している処理水に関し、7月17日よりパイプラインによるC基地への送水と同基地内の既存地熱調査井への圧入を開始しておりますが、送水開始以降、本日時点において処理水の全量が送水されております。これにより大湯沼側道有林への放出はされておりません。
7月19日(水)時点における砒素含有量の分析結果につき、以下の通りお知らせいたします。
大湯沼周辺エリア
・大湯沼源泉水からは、0.048mg/Lが計測され、計測を開始した7月11日以降は継続的に数値が下がっている状況です。
ニセコアンベツ二号川流域・ニセコアンベツ川流域
・ニセコアンベツ二号川の全計測地点(計4カ所、地図中B、C、D、J)における分析結果は、引き続き農林水産省指定の農業用水基準値(0.05mg/L)を下回っております。うち3カ所では水道水質基準(0.01mg/L)以下、1か所では砒素が検出されませんでした。
・周辺地域についても合わせて計測いたしましたが、農業用水として取水している3地点(地図中J、H-2及びH-3)における分析結果は、農業用水基準値(0.05mg/L)を下回っております。
掘削現場サイト内
・掘削現場サイト内では、掘削現場(滴下)にて21mg/L、濁水処理後の水で15mg/Lを計測しているものの、降水範囲は目視では噴出点から半径100m程度以内に留まっております。
<水質(砒素濃度)>
本報より水質分析結果を過去の推移を含めてご覧頂けるよう、表記を見直ししております。
(単位:mg/L)※表をクリックすると拡大表示します。
※水質分析結果は株式会社北炭ゼネラルサービス 環境センターによる。
図:水試料採取位置
・これまでリリースにおいて採取場所「A:掘削現場内の噴出水」及び「A1:掘削現場(滴下)」共に、「A:掘削現場内の噴出水」と記載しておりましたが、より詳細な情報提供の為、今報分よりAとA1を分けて表示しております。
・6月30日及び7月3日時点では噴出物と注水が混入した流れからサンプルを採取しておりましたが(「A:掘削現場内の噴出水」よりサンプル採取)、7月7日以降は噴出する水蒸気及び水の性質に近い水質を分析すべく、水蒸気が液化して降下する水を採取する方法に変更(「A1:掘削現場(滴下)」よりサンプル採取)しております。
・「O2:大湯沼2(湧出ポイント)」は7月11日に北側のポイントよりサンプルを採取(O2-1)、7月13日にO2-1と比較し流量の多い南側に新ポイント(O2-2)を定め、2地点でのモニタリングを実施しております。これまでO2としておりました表記を今回、「O2:大湯沼2-1(湧出ポイント)北」と「O2:大湯沼2-2(湧出ポイント)南」に分けて記載しております。
<空気中の硫化水素ガス濃度>
(単位:ppm)
測定日時 |
測定場所 (掘削現場からの位置) |
結果 |
7月19日 9:00 |
①南に570m地点 |
0 |
②東に590m地点 |
0 |
|
③北に340m地点 |
0 |
|
④南西に540m地点 (大湯沼駐車場) |
0 |
|
⑤現場敷地内 |
0 |
|
⑥南東に500m |
0 |
|
⑦南東に1,600m |
0 |
|
⑧南西に580m |
0 |
|
⑨南に1,780m |
0 |
|
⑩南に2,850m |
0 |
|
⑪南南東に3,650m |
0 |
|
⑫南東に4,000m |
0 |
図:空気中の硫化水素ガス濃度測定位置
<騒音>
(単位:dB/デシベル)
測定日時 |
測定場所 |
結果 |
7月19日 9:00 |
①南に570m地点 |
50.7 |
②東に590m地点 |
51.1 |
|
③北に340m地点 |
72.1 |
|
④南西に540m地点 (大湯沼駐車場) |
61.0 |
|
⑤現場敷地内 |
70.3 |
図:騒音測定位置
(地図の出典:国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)
周辺森林の状況
現場周辺における森林の一部変色が目視確認されております。現在専門家と相談開始しておりますが、調査の上、適切に対応してまいります。
<7月18日(火)現場上空より撮影>
<7月18日(火)現場西側より撮影>
【お問い合わせ先】
三井石油開発株式会社
TEL:03-5208-5717