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【第37報】掘削現場サイト内の処理水のC基地への送水開始について

2023年7月17日 蒸気噴出について

 

近隣住民の皆様、関係各位に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。

引き続き、一日も早い事態の全面収束に向けて全力で努めてまいります。

 

蒸気噴出に伴い掘削現場内(D基地)に発生している処理水に関し、大湯沼側の道有林への放出を抑制すべく、本日パイプラインによるC基地(掘削現場から約1km南に位置)への送水と、同基地内の既存地熱調査井への圧入(深度2,500m)を開始致しましたので、以下の通りお知らせ致します。

 

パイプラインの敷設工事に多大なるご協力を賜りました皆様に感謝申し上げると共に、引き続き、関係各所にご協力を仰ぎながら、安定的な水の移送体制を確立していくと共に、噴出蒸気の制圧に向けて尽力して参ります。

  

これまでの経緯

 

・蒸気噴出が発生して以降、ニセコアンベツ2号川への白濁水流入を防ぐことを目的に、土嚢/側溝/ポンプおよび貯留池を活用して、白濁水の流れる方向を変える措置をとって参りました。

・本貯留池で白濁水に含まれる石英を沈降させた上で、濁水処理機で浄水しておりましたが、水量が2,000KL/日程度にのぼり現場内に留めておくことが出来ず、大湯沼側の道有林への放出を行っておりました。

・7月6日(木)に濁水処理後の水の砒素濃度が15.9mg/Lであることが判明致しました。そのため、放出量抑制を行うべく、バキューム車複数台を使用してD基地よりC基地に処理水を輸送し、既存の地熱調査井に圧入する措置(送水能力:300-600KL/日)を実施して参りました。

  

水移送パイプライン敷設

 

・本日7月17日、軽量鋼管パイプラインならびに塩化ビニールパイプラインの掘削現場(D基地)からC基地迄の敷設・試験を完了し、送水ならびに既存地熱調査井(C基地)への圧入(深度2,500m)を開始しました。

・パイプラインの移送能力は約3,700KL/日(軽量鋼管パイプライン:2,000KL/日、塩化ビニールパイプライン:1,700KL/日)となります。

・C基地における圧入状況を注視しながら、安定的な水の移送体制を確立していきます。

 

イメージ図

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第37報_1.JPGのサムネイル画像

写真①:軽量鋼管パイプライン(緑色)・塩化ビニールパイプライン(オレンジ色)敷設状況

 

第37報_2.JPGのサムネイル画像

写真②:掘削現場内(D基地)貯留池から水を汲み上げているところ

 

第37報_3.jpgのサムネイル画像
写真③: C基地貯水池に水を放出しているところ

 

 

 

【お問い合わせ先】

三井石油開発株式会社

TEL:03-5208-5717