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【第59報】大気中の砒素濃度測定結果

2023年7月28日 蒸気噴出について

        

近隣住民の皆様、関係各位に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。

720日から21日にかけて、南西600m地点、昆布地区、ひらふ地区、花園地域において大気粉じん中の砒素濃度測定※1を実施し、

727日に下表の通り分析結果を受領しました。

南西600m地点においてヒ素及び無機ヒ素化合物にかかる指針値※2を超える9.8ナノグラム/立法メートルの砒素が測定されました。その他3箇所は指針値以下でした。

 

指針値に関しては、環境省中央環境審議会大気・騒音振動部会答申※3において、「基本的には、大気経由の長期的曝露による健康影響を未然に防止する観点から設定されるもの」であり、「さらに不確実係数を十分に見込んだ評価値、あるいは数理モデルにより十分に安全性を考慮して算出した評価値に基づくもの」とされており、「指針値が短期的に上回る状況があっても、直ちに人の健康に悪影響を及ぼすものではないと考えられると明記されています。

また、本公表に際しまして、環境省よりも指針値について、「ヒ素に関しては、大気中濃度の指針値として、1年間の平均値で6ng /m 3 以下という数値が、平成2 2 年に環境省により設定されています。指針値は、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値として設定したものであり、生涯に渡って大気中のヒ素に曝露することによって健康影響が生じるのを未然に防止する観点から設定されているものです。また、こうした指針値の性格を踏まえると、指針値を短期的に上回る状況があったとしても、直ちに人の健康に悪影響を及ぼすものではないと考えられます。」とのコメントを頂いております。

 

南西600m地点における検査結果に関しては、すでに当該地域の方にお知らせしております。

 

引き続きモニタリングを継続するとともに、専門家からご意見を頂き、適切に対応してまいります。

 

測定結果

 59hou_taikinohiso.jpg
 *: 距離の記載を修正(8/15)

 

1 大気中の砒素濃度測定は環境省有害大気汚染物質測定方法マニュアルに従って行われている。

2 年平均値6ナノグラム/立方メートル以下(ナノグラムは10億分の1グラム)

3 『今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について(改定版)』中央環境審議会大気・騒音振動部会有害大気汚染物質健康リスク評価等専門委員会(https://www.env.go.jp/content/900501598.pdf))