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米シェブロン社と新技術による国内地熱事業に関する実証試験開始
2023年6月22日
プロジェクト
三井石油開発株式会社(代表取締役社長:濵本浩孝、以下「MOECO」)はシェブロン・ニュー・エナジーズ・ジャパン社(以下、「Chevron社」)と新たな地熱回収手法であるAdvanced Closed Loop技術(アドバンスト・クローズド・ループ、以下「ACL技術」)を使った実証試験を開始することで合意しました。
MOECO社・Chevron社による実証試験に関する契約調印式(2023年6月21日)
ACL技術は、地下にループ状の井戸を構築し、地上から水を供給して、地下の熱を利用して発電を行うものです。従来の地熱発電のように地下から熱水や蒸気を直接取り出す必要がなく、調査・開発の難易度が相対的に低いことが特徴です。世界的にも周辺環境への負荷が低い新技術として注目され、すでに北米や欧州においても実証試験が行われており、地熱開発を促進する画期的な技術となることが期待されています。
本ACL技術を活用した実証試験は北海道ニセコ地域で実施し、ACL技術による地熱発電事業の商業化を目指します。また、Chevron社とは、アジア地域でのエネルギー開発における40年以上のパートナーシップをはじめとした信頼関係を生かし、国内外で地熱発電事業の展開を検討していきます。
MOECOは三井物産グループの一員として地熱発電をはじめとした再生可能エネルギー事業の推進を通じ、エネルギーの安定供給、人々の豊かな暮らしや社会の持続的発展に貢献していきます。
ニセコ地域における従来型地熱調査井の掘削(2021年MOECO社実施)
新技術の坑井イメージ