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酸素燃焼発電技術を活用したBlue Gas to Powerコンセプトの検証実施について

2023年3月24日 プロジェクト

三井石油開発株式会社(代表取締役社長:濵本浩孝、以下「MOECO」)は高濃度CO2含有 ガス田の低環境負荷かつ効率的な開発を目指して、天然ガスの酸素燃焼発電技術(Oxyfuel発電技術)を活用した当社独自のBlue Gas to Powerコンセプト(以下「本コンセプト」)の事業性調査を推進中です。本調査について、今般202336日付で経済産業省の支援事業「令和5年度 産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石油天然ガス権益・安定供給の確保に向けた資源国との関係強化支援事業のうち産油・産ガス国産業協力等事業に係るもの)」に採択されました。



本コンセプトでは、高濃度CO2含有ガス田からの生産ガスをCO2分離せずそのまま酸素燃焼発電の燃料ガスとして使用して発電を行うことを想定しています。酸素燃焼発電では、従来の空気燃焼とは異なり、事前に空気から分離した酸素と燃料ガスを混ぜて燃焼させることで発電を行うため、発電後に窒素等の含まれない高純度のCO2が得られ、このCO2を地中貯留することによってCO2フリー電力の供給が可能となります。従い、本コンセプトが実現に至った暁には、東南アジアに多く残存する高濃度CO2含有ガス田をCO2分離設備無しで効率的にCO2フリー電力として開発する次世代の事業モデルとなることが期待されます。MOECO2021年より本コンセプトの検証を実施してまいりました。



MOECOは石油・天然ガス上流事業において長年の事業経験を持つ東南アジア地域を注力エリアと位置付けており、現在も複数鉱区にて権益を保有する同エリアでのガス資源の低炭素化社会に適合した開発を可能とする本コンセプトの検証を進めることで、東南アジア地域でのクリーンエネルギー供給及びエネルギートランジションに貢献することを目指します。




Blue Gas To Powerコンセプト概要

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