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秋田県小安地域における地熱発電に向けた仮噴気試験の実施

2017年11月 7日 プロジェクト

三井石油開発株式会社(本社:東京都港区/社長:日高光雄)は、出光興産株式会社(本社:東京都千代田区/社長:月岡隆)、国際石油開発帝石株式会社(本社:東京都港区/社長:北村俊昭)とともに、2011年より秋田県小安地域において地熱発電の事業化に向けた調査を行っており、

この度、同地域において掘削した井戸の能力を把握するため、仮噴気試験を実施しましたので、お知らせいたします。





1. 今回の実施内容および目的

2012年度より掘削した構造試錐井(しすいせい)※1のうち、2016年度に掘削したOYE-6号井にて仮噴気試験※2を実施しました。

この試験を通じて、井戸の噴気能力(蒸気量)、地下温度、地熱流体の化学成分、井戸周辺の透水性などについて詳細な検証作業を行います。

※1 構造試錐井:調査初期段階に地下構造や地熱の貯留状態を調査するために掘削する井戸

※2 仮噴気試験:掘削した井戸の蒸気の有無を確認する短期間の試験



2. これまでの調査概要

(1)第1段階 2011年度完了

地表調査(地表地質調査、重力探査、電磁探査など)

(2)第2段階 2012~17年度(予定)

① 掘削調査、搬入路整備など

構造試錐井OYE-1~7号井掘削を行い、地質構造、地下温度、透水性などを調査しています。

② 温泉モニタリング調査

近隣の温泉井において、温泉水の温度、湧出量、化学成分をモニタリングしています。



3. 今後のスケジュール

今回の仮噴気試験をはじめとした今後の調査結果をもとに、第3段階の調査(試験井掘削、生産・還元試験、貯留層能力評価、環境調査など)への移行を2017年度中に判断します。




20171107.jpg仮噴気試験の様子