NEWS新着情報

米国メキシコ湾原油流出事故から発生した請求の和解について

2011年5月20日 プロジェクト

昨年4月20日に米国メキシコ湾探鉱鉱区Mississippi Canyon 252区画において発生した原油流出事故(以下「本事故」)に関し、三井石油開発株式会社(以下「当社」)および当社子会社と本事業のオペレーターであるBP Exploration and Production Inc.(以下「BP」)との間で和解が成立しましたのでお知らせいたします。

この和解の結果、当社の100%子会社であるMOEX USA Corporation(以下「MOEX USA」)はBPに対して10.65億米ドルを支払い、BPは当社、MOEX USAおよび当該鉱区の10%のリース権益保有者であるMOEX Offshore 2007 LLC(MOEX USAの100%子会社、以下「MOEX Offshore」)に対する一切の請求権を放棄することになりました。これまでの12ヶ月間、MOEX Offshore はBPより請求された本事故関連費用(約21.44億米ドル)の支払を留保してきましたが、この和解によりMOEX Offshoreによるこれら請求額の支払義務は消滅し、また、今後発生する本事故関連費用について、BPは当社および当社子会社に対して請求を行なうことができないものとなりました。

これに加え、BPは、本事故および事故後の清掃作業に関連する財産上の損害、人身傷害、および経済的な損失を申し立てる民間企業、政府、資産所有者および個人による請求、自然資源破壊(Natural Resource Damage)の賠償請求を含む、第三者の請求の大部分について当社および当社子会社を全額補償することに合意しました。

また、MOEX Offshoreは当該鉱区の全権益および本事故に関与している当事者に対する殆どの請求権をBPに譲渡します。

ただし、当社または当社子会社の作為または不作為に対して課せられる懲罰的損害賠償金ならびに民事上の制裁金は、BPによる補償の対象外とされています。当社および当社子会社は、懲罰的損害賠償ならびに民事上の制裁金の支払を求める訴訟を含む全ての訴訟において引き続き適切に対処いたします。