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タイ国海上4鉱区を対象とした利権契約の10年間延長について

2007年10月29日 プロジェクト

三井石油開発株式会社(本社:東京都港区西新橋1丁目2番9号/社長:香川幸之)は、本日タイ国バンコク市において、同国エネルギー省、米国シェブロン社等事業パートナーと、タイ湾海上4鉱区(第10/11/12/13鉱区、合計面積:約4,572平方キロメートル、添付地図参照)を対象とした利権契約の10年間の延長につき合意し、同国ピヤサワット・エネルギー大臣立会いのもと、附属利権契約を締結しました。

これにより、第1次から第3次にわたる3つのガス販売契約対象海域を含む上記4鉱区を規定する2つの利権契約は、2012年4月から更に2022年4月迄、10年間延長されることが確定しました。同鉱区には、エラワン、サツン、フナン、バーンポット、プラムック、ヤラ、プラトン等タイ湾有数の生産中のガス・コンデンセート田、油田が含まれ、2007年7月時点において、日産量約10億立方フィートのガスおよび約6万バーレルの原油・コンデンセートを生産しており、当社は第1次ガス販売契約地域に20%の権益を、同2次地域に30%、同3次地域に23.75%の権益を夫々保有しています。

タイ国における業界史上、斯かる生産事業を抱える利権契約の延長は初めてのことであり、これは当社と操業責任を負うオペレーターの米国シェブロン社(2005年米Unocal社の買収により当該権益を取得)およびタイ国国営系PTT Exploration & Production Public Company Limited (PTTEP)社が、永年に亘り、自然環境保全に配慮した共同の石油開発事業を通して、長期安定的な資源供給、タイ国民への雇用促進等によりタイ王国の経済発展に貢献してきた日々の努力が認められた結果と考えております。まさに、今回の利権契約の延長は、産油国と石油会社等投資家の相互理解に基づき、良好な関係を堅守し得る稀有な例と思われます。

今回10年間の期間延長が認可されたことにより、年率約4~5%で持続的な経済成長を続けるタイ王国の旺盛なエネルギー需要を満たし、長期的な視点で同国へ安定的に資源供給し、更なる経済発展を支えるべく貢献する所存です。