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タイ国沖合における油・ガス田生産鉱区および探鉱鉱区権益を取得

2005年6月20日 プロジェクト

三井石油開発株式会社は、タイ国政府系石油開発会社 PTT Exploration and Production Public Company Ltd.の100%子会社であるPTTEP Offshore Investment Company Limited (PTTEPO)と共に、米国石油開発会社Pogo Producing Company およびその100%子会社Pogo Overseas Production B.V.(合わせてPogo)との間で、Pogo保有のタイ国資産を取得すべく2005年6月17日付でPogo株式売買契約を締結致しました。Pogoのタイ国資産はタイ湾に位置するB8/32鉱区および隣接する9A鉱区の権益46.34%となっております。取得価額は総額8億2千万米ドル(邦貨902億円)であり、この内当社は約40%、PTTEPが残り60%を負担致します。なお、当社は在オランダの100%子会社MOECO International B.V. (MI)に当該株式を保有させる予定です。

B8/32および9A鉱区はラヨン(バンコク南西約180km)から約230km南方のタイ湾沖合に位置し、最近の平均日産量は原油約59バレル、天然ガス約240百万立方フィートでした。オペレータはChevronで当該鉱区の約51%権益を保有しています。

なお、当該株式売買契約は、通常の先行条件の充足を待って2005年第3四半期中には発行する見通しです。

当社は米系Unocal Thailand Ltd., PTTEP等パートナーと共に、タイ国沖合鉱区において4つのガス販売契約地域の権益保有者(権益平均保有率約20%)としてガス生産事業を推進しております。現在これら事業全体で、1日当たり天然ガス、1,200百万立方フィート(原油換算:約20万バレル)、随伴コンデンセート4万バレル及び原油3万バレルを生産中であり、ガス生産量はタイ国全体で産出されるガスの約60%に相当しております。これら事業における当社権益相当分の日産量は原油換算にして合計約6万バレルで、タイ国においてUnocal,PTTEPに次ぐ第3番目の位置にあります。また、当社は同国陸上鉱区において100%権益を保有し、オペレータとして探鉱活動を推進中であります。

今回の当該権益の取得により当社のタイ国における探鉱・開発・生産事業は大幅に拡大することとなります。また生産量に占める石油比率が増加し、よりバランスの取れたポートフォリオ形成に資するところ大であります。

当社と致しましては、コアであるタイ湾を中心とする事業を磐石なものとしつつ、堅実かつ強固な石油開発会社たるべく更に他地域での探鉱・開発・生産活動にも尽力する所在です。