SECTION 02キャリア入社社員から見たリアルなMOECO

対談
アジア第二事業部マネージャー 大関仁志

大関 仁志 OZEKI HITOSHI

アジア第二事業部マネージャー
理学部 卒 / 2013年入社

大学で地質学について研究、卒業後、地熱探鉱会社で地質調査などの経験を積む。
MOECOの新規事業として期待される地熱事業のキーマンとして活躍している。

経理部会計・税務ユニットマネージャー 藤田幸大

藤田 幸大 FUJITA YUKIHIRO

経理部会計・税務ユニットマネージャー
政治経済学部 卒 / 2006年入社

不動産会社からグローバルな仕事を求めてMOECOへ。これまでにオーストラリアの現地法人での2年間の業務を経験している。

技術統括部 シニアコーディネーター 三縄 岳大

三縄 岳大 MINAWA TAKEHIRO

技術統括部 シニアコーディネーター
生命・地球科学専攻 修了 / 2006年入社

外資系の石油ガス開発の技術サービス会社で、油ガス田の探鉱・開発ソフトウェアのセールス・サポート業務を手掛けていたが、自らの手で油ガス田の探鉱・開発事業に携わりたいと考え、MOECOに入社を決めた。

新規地熱開発をやっている会社の中で、本気さを一番感じました(大関)

まずは、MOECOに入社した動機を教えてください。

大関: 前職では、地熱発電所に蒸気を供給する会社で、貯留層(地下の蒸気溜り)の管理を担当していましたが、新規事業を手掛けたいとの思いが強くなり、MOECOに入社を決めました。東日本大震災以降、新規地熱事業に取り組む会社は増えましたが、MOECOはその中でも、複数の事業に参入するなど最も元気がよく、地熱事業に対して本気さを感じました。

藤田: 前職では、まったく畑違いの不動産関係の会社で経理として働いていました。どこの会社にも経理職はありますが、前職は東京を中心とした国内専門のディベロッパーだったので、グローバルに働く機会を求めて転職しました。

三縄: 私も大関さんと同じ地質学を専攻していたので、地質探査や石油開発で専門性を活かした仕事をしたいと思って就職活動をしていました。しかし、大学卒業当時は油価も低く、業界全体でも技術者の募集が少なく、石油開発業界には進めませんでした。そのため関連業界ということで、石油開発の技術サービスを提供する会社に就職しました。ただやはり、探鉱や開発事業を自分の手でやってみたいという思いが忘れられず、転職を決意しました。

対談

みんな長期的な視点でどっしり構えて仕事をしていますね(三縄)

対談

では、入社した時のMOECOの印象はいかがでしたか?

三縄: 前職がもともと関連業界ということもあり、実際にMOECOとの取引もあったため、もともと抱いていた印象とのギャップはありませんでした。2006年当時、人員的には今の三分の二くらいの規模でしたが、財務状況もよく、将来大きく発展しそうだと思いました。また、デスクの広さや、IT環境が良いことも魅力でした。

藤田: 私も同じようなことを感じましたね。オフィス内が広々としていて、個人スペースも使いやすく、前職の職場環境と比べてもかなり働きやすいなと思いました。

大関: 職場環境もそうですが、組織がフラットで、上下関係をあまり気にせず仕事ができるところがいいなと、個人的には思いました。上の人は「もっと気にしろ」と思っているかもしれませんが…。

三縄: そんなことないと思いますよ(笑)。社員の雰囲気でいえば、石油開発がどうしても10年、20年先を見通して計画を立てていく長期事業なので、目先のことに一喜一憂せず、みなさんどっしりと構えているように見えます。もちろん、時には入札等の締め切りに追われて、ドタバタすることもありますが。

大関: 確かに。私は、入社前、商社系企業ということで、すぐに結果が求められる会社なのではないかと少し心配していました。しかし、配属された地熱事業が新しい分野ということもありますが、入社後に社長からも「じっくり腰をすえてやるように」と言われて、安心しました。

藤田: 長期間に亘る事業というMOECOの特徴が、社風にも大きく影響しているのでしょうね。私も今の社風はとても働きやすいですが、経理からすると、果たしてプロジェクトが順調に進んでいるのかどうか、経理的な数字だけでは判断しづらいという難しさがあるため、そういった点も含めて決算の数値をどのようにわかりやすく説明していくのか、苦労する場面も結構ありますね。

社風が良く、みなさんが楽しんで仕事をされているのが伝わってきました。次に、入社して良かったと思う点を教えてください。

大関: いろいろな分野から多彩で優秀な人材が集まってきているので、そういう人たちとの交流では、いい刺激を受けています。ここにいる不動産や外資系出身の人とは、この会社に入る前は話す機会さえありませんでしたから。

三縄: 私の場合、実際に世界のさまざまな地域のデータを扱うことができるので勉強になり、技術者としてはとても興味深い仕事です。オペレーター事業もあり、自分たちで探鉱・開発計画を立案し、実行できる点にも充実感がありますね。

藤田: 経理部では、海外事務所のサポートや、新たな国に進出する場合、会計・税務面について各地域事業部をサポートしています。現地の監査人や、税務コンサルタントなどと直接やりとりをすることも多く、文化や言葉が違う中でコミュニケーションをとるのは大変ですが、念願のグローバルな環境での仕事に、大きなやり甲斐を感じています。

対談
対談

これまでの経験をどのようにMOECOの仕事に活かしているのでしょうか。

三縄: そうですね。前職では油ガス田の探鉱・開発ソフトウエアのサポートを担当していたので、その知識は自分の強みになっています。ただ、実際に地下で取得したデータを自分で解析するには、より専門的な知識やその地域の地質的な特徴なども知る必要があり、それらはMOECOに入社してから勉強しています。

藤田: 私の場合、前職の経理の知識や経験が役立つ部分が多いことは確かですが、業界としてはまったく畑違いなので、一から学び直す気持ちで入社しました。石油ガス開発特有の経理処理はもちろん、グローバルに事業を展開している中で必要となる米国会計基準やIFRS(国際財務報告基準)などの知識は、MOECOに来てから米テキサス大学への研修参加、オーストラリア関係会社への出向、OJT等を通して学びました。

大関: 地熱の探鉱・開発技術は油ガス田の探鉱・開発と類似する点が多いといわれていますが、MOECOに入社し、実際に油ガス田の探鉱・開発技術者に話を聞いてみると、油ガス田では遥かに精緻な探鉱・開発が行われています。油ガス田と地熱では、対象とする地層や地質構造なども違うのですが、地熱に応用できる技術や考え方もあるので、参考になります。

もっとマネジメント能力を磨いていきたいと思います。(藤田)

現在の仕事の課題と今後の目標を聞かせてください。

三縄: 前の会社は基本的にデスクに居ることの多い仕事でしたが、MOECOでは海外の現場にも足を運ぶことができます。今後は、オペレーター事業も増えてくると思うので、プロジェクトマネジメントができるスキルを身につけたいと思っています。また、これまでもオーストラリアに2年、タイに4年ほど行かせてもらっていますが、チャンスがあれば、どんどん海外に出たいとも考えています。

藤田: 2006年の入社当時に比べ、経理部の人数がだいぶ増え、チームで仕事をする機会が増えてきました。その中で、グループをどのようにまとめて業務目標にたどり着くかという、マネジメント能力やリーダーシップを身につけることが今後の課題です。また、私も2年ほどオーストラリアに行かせてもらいましたが、これで満足せずに、もっと英語のスキルを上げて海外で活躍したいと思っています。ということで、英語は永遠の課題ですね。

大関: 私の目標は、なんといってもMOECOが参画する地熱事業を早く商業化につなげ、会社に貢献したいということです。今は会社に投資してもらってばかりですから(笑)。それと、機会があれば油ガス田の現場に行ってみたいと考えています。例えば、油ガス田の現場ではHSE*が特に徹底されており、実際に見て、地熱の現場の改善にも役立てられると思っています。地熱以外の事業から学べるという意味では、この会社に入って良かったと思っています。
*HSE:操業に係わるすべての人々の健康と安全及び環境保全

対談

最後に、MOECOにはどんな人が合っていると思いますか。

三縄: まず、タフな人ですね。または、海外経験を積みたいという人にはたくさんチャンスがあるのでおすすめです。

藤田: そうですね。事務系でも海外に出たいという人には、出張や現地駐在などのチャンスが確実に巡ってくると思いますので、いいと思います。

大関: 地熱事業に関しては油ガス田の探鉱・開発ほど業務が細分化されていないので、時には技術者が経済性の評価を行うなど、専門外の業務を担当する場面があります。自分の仕事の幅を決めつけず、どんなことにでも挑戦できる人に来てもらいたいですね。

みなさん、どうもありがとうございました。

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